彼らが欧米的な生活習慣に従い、あくまで一人で入浴を楽しんでいることだ。ぼくが比較的良く知っているアメリカの住宅について言うと、中流以上の家では各寝室ごとにトイレと一緒になったバスルームがあることが多く、そこまで完備しない場合でも、夫婦の寝室には専用のバスルームがあって子供用とは別になっている。こういう住様式、入浴観のもとでは、家族といえども複数の人間が一緒に入浴することは、セクシュアルな次元を除くとまず考えられたいことだ。
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ここで改めて考えてみると、この入浴の単独性と浴槽の使い方とは互いに関わりあっているので、浴槽につかりっきりの入浴では、もう1人の人間と一緒にはなりにくい。一方、日本人のように浴槽から出たり入ったりする入浴法なら、そのタイミングを譲りあえば2人が一緒に浴室を使うことも容易である。そのせいか、日本では子供がかなり成長してからも、同性の親子つまり父と息子、母と娘が一緒に風呂に入るのはごく自然な行為でありつづけている。