玄関に足を踏み入れると、廊下の両側に洋室が並び、その奥には洗面所、トイレやキッチンが続き、そしてバルコニー側にはリビングルームと和室があります。一般的にファミリータイプと呼ばれているこのタイプでは、夫婦と子ども2人の4人家族が生活する場合、部屋の割り振りはほぼ決まってしまっています。玄関に近い両部屋を子ども2人にそれぞれ与え、夫婦はリビングルームの隣の和室に寝るというスタイルです。なぜこうした間取りになっているかと言えば、1番スペースを無駄にせず経済効率がよい間取りが、真ん中を廊下にして両側に小さな部屋を並べていくホテルタイプだからです。このパターンは、東京から地方都市に建つマンションまで、殆ど同じ。戦後これだけ生活様式が変わり、家族の多様化が進んでいるのに、対応する住まいが、まったくと言っていいほど供給されていないのです。
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