地価こそが土地の実力だと考える人も多いようですが、地価とはその時点での土地に対する需給関係を表わすパラメータにすぎません。なぜなら、世の中には2つとして同じ土地は存在しないからです。たとえば、東京の銀座の一等地に並ぶ、路線価がほぼ同じ2つの土地であっても、それぞれ違いがあります。間口が広い土地であれば、大型の商業施設が入るのには都合がよいかもしれませんし、間口は狭くても奥行きがある土地でしたらレストランなどの飲食店に向いているかもしれません。同じような立地でも形はさまざま、また隣りに何があるかによっても大きく影響されてきます。隣りにソープランドのある土地でマンションを建築、分譲するのは避けたいですよね。シティホテルも厳しいでしょう。逆に有名ブランド店が軒を連ねる土地であれば、同様の高級ブランドを誘致すれば、相乗効果が出て、テナントも喜ぶことでしょう。このように土地にはその土地にしかない個性があり、私たちにさまざまな活用の可能性を提供してくれます。だから地価というものは、多大の借金をして土地を買い、その土地の値段が上がるのを待っている一部のギャンブラーたちが一喜一憂するものであって、土地を持つ人=地主にとっては地価の上がり下がりは本質的に意味がないのです。
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