地域としての力が強いということは、その地域にある不動産が高値を示すという事実を意味するだけでない。市況が変化するとき、他の地域よりも高い上昇率や回復率を示し、下落時においては踏みとどまる力についても大きな差がつくことになる。もう。1つの問題は、人口の推移である。人口増加が続いている都市や地域は不動産の需要が強く価格水準も高い。一方、人口の減少が著しい過疎地では土地の価格下落が激しいうえに需要がなく、土地を換金することすらできない状況に陥っている。地下鉄やその他の交通網が新設されたり充実している地域は、「人」も集まり「物」の流れも活発になるため、土地の価値は高いわけだ。不動産市況は、まさに、地域の「現在の力」と「将米の可能性」とを反映したものになっている。私は、89年から90年初めに、「不動産価格が大きく下げますよ」と指摘した。そう断言した理由の1つとして、大阪市の人口が減少をしていることに言及したように、その都市や地域に人が集中して増加しないと新たな土地需要は生まれてこないのである。将来の地価を推測するときには、その街の発展性と人口の推移を調査しておけば大きなリスクを防ぐことができるというわけだ。
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