「本当に恥ずかしい話ですが」と前置きして、Mさんはこんなことを話しか。「断熱材というものは、乾燥した空気を固定しているものを言います。もし、隙間があったらその効果はなくなります。その二つのことを理解しないで、私をはじめ大多数の工務店やハウスメーカーが家を造り続けてきました。そのために、住み心地の悪い家になってしまっているのです。それを思うと私は胸が痛んでたまりません。綿の断熱材は、湿気を帯びたり、ぬれてしまうと、断熱性能がなくなってしまいます。またこのように」と言って両の手のひらを断熱材に見立てて、「断熱材の性能がいくら優れているとしても、隙間があったのでは熱やホコリや音が自由に出入りしてしまいます。その二つのことが分からなかったのです。お母さんの家は、冬は寒くて、夏は暑くありませんか?」「はあ、はあ、その通りです」「ということは、低気密・低断熱に造られているということですよ。ところで前に言いましたように、空気が淀む状態にはできるだけさせたくない。床下でも、壁の中でも空気が流れる家は、腐ったりしないで長持ちしますね。カビの発生を防ぐには、通気性をよくしてやればいい。しかし、それでは冬に寒くなってしまう。そこで冬だけ通気を止めたらどうだろう、部屋も窓を閉めるのだから、床下の換気孔も同じように閉めたらどうだろう。その考え方を実現したのが外断熱一重通気工法というものです。
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